おしゃれな蛇口を見つけたからと、蛇口交換をすることもあるでしょう。近年、インテリア性・デザイン性の高い水回り設備も数多くあるので、おしゃれな水回りリフォームを計画することも可能です。
しかし、気に入る設備がなければ水回りリフォームを考えていない方は案外多いのではないでしょうか。設備に不具合が生じれば否が応でも水回りリフォームをしなければなりませんが、不具合はなかなか起きないもの…そのように考えている方もいるでしょう。
今回は、水回りリフォームに適した時期があることについて解説していきます。健康面にも関わる内容ですので、ぜひ、一読してみてください。
水回りは何年くらい使えるのか?
一般的に、寿命を迎えるころが水回りリフォーム時期と言われています。ですから、何年くらい使えるのかについてはこの寿命に紐付けることができます。しかし、給湯器が何年、お風呂が何年、洗面台及びキッチンが何年というように使用年数は定められてはいません。
というのも、使用頻度や環境によって多少変化するからです。モノを大事に使っていれば長持ちするように、水回り設備も同じです。しかし、不具合ならまだしも、「故障」する前に水回りリフォームはしたほうが良いでしょう。
なお、一般的に目安に捉えておきたい時期は、設備導入してから約10年を境に水回りリフォームを検討すると良いことが言われています。
汚れを放置し続けるとどうなるのか
水回りリフォームの時期を迎えてもなお、「使えるから」「キレイだから」と放置していないでしょうか。そのままの状態で使用すると、キッチンやトイレ、浴室からの水漏れ、洗面台やトイレ便座のひび割れ、お風呂のシロアリによる被害など、さまざまな悪影響を及ぼし、最悪の場合、水回りだけでなく建物全体の寿命を縮める可能性もあります。
「そのような状態にまでならない!」と、思う方がほとんどだと思います。ですが、汚れならどうでしょう。そのまま使い続けると水回りが原因となって起こるシックハウス症候群を起こす可能性や、カビ、ダニの好む水回りの胞子を吸い込むことから喘息、皮膚アレルギーの問題も起こり得ます。
ですから、症状や状態が悪くなる前に早めの水回りリフォームが必要です。それに、汚れを放置すると見た目通りその空間が汚く見えてしまいます。
時期について
水回りリフォームの適した時期については「寿命」となる耐用年数から割り出せます。しかし、一律ではありません。
戸建てのキッチンの排水溝の寿命や、マンションの水栓の寿命だって多少なりとも異なります。しかし、どの設備においてもメンテナンスや正しい使い方をしていないと寿命を短くしてしまうことが言えます。
たとえば、洗濯機の蛇口を交換したことがあるでしょうか。多くのご家庭では、給水栓の破損につながる危険性がある蛇口を開けっ放しにしている傾向にあります。これは正しい使い方ではありません。
この蛇口の開けっ放しにより、内部に常に水圧がかかっている状態となり、給水栓に負荷がかかってしまいます。蛇口自体の耐用年数も短くなり、水漏れや故障を引き起こす原因となります。
意外にも、水漏れの原因箇所が洗濯機からということも多いです。水漏れトラブルは修理費もかかります。それだけでなく、床の張り替えリフォームが必要になることも…。ムダな出費が増えてしまいます。
水回りリフォームの時期は使用頻度によっても異なりますが、取り付けてから10年近く経っているときは不具合を起こしている部品もあると考えられます。さらに、本体の劣化も進んでいるといえます。
可能であれば水回りリフォームを10年前後で検討した方が良いでしょう。
おわりに
水回りリフォームの時期は約10年を境に、と言われています。人気の高い設備が気になったり、紹介してもらう機会もあれば、いずれリフォームするのですから故障前に水回りリフォームを検討しておくと安心です。