実家暮らしの方も、実家から離れて暮らしている方も、そろそろ両親の老後生活が心配になったりしませんか。
その際、バリアフリーのリフォームを検討するでしょう。
実家から離れて暮らしているご家族にとって、リフォーム費用も気になるところ。
そこでこの記事では、実家リフォームについて費用面から参考になる情報をお伝えしていきます。
気をつけたい点
実家の築年数30年を超えてからのリフォームなら、気をつけたいのは見えない部分です。特に水回りは「配管」の劣化です。
配管は普段見えないところに設置されることが多く、異常が起こっていたとしても気づきにくいのが問題です。
また、水回りは湿気が高め。床、柱、壁などが腐っている可能性もあります。
築年数によって建物の構造部にまで腐食が及んでしまうと、リフォームではなくリノベーション寄りになり費用も高額になる可能性があります。
実家のリフォームは、約15年〜20年でするのが目安です。
費用を抑えるには
実家をリフォームする際、改築・増築せずに、最小限の機能設備だけを交換するなら費用も抑えることができます。
水回りは、キッチン、お風呂、トイレ、洗面所の4箇所を指していて、施工業者によって3点セットや4点セットのリフォームプランを提供している場合もあります。
この場合、スタンダードなグレードの設備機器の交換で約150万円〜予算を見込みましょう。
デザイン性や機能性の高さを求めると、この予算よりさらに高額になる場合があります。
これでは抑えられていないように感じるでしょう。
しかし、1箇所1箇所の水回りをリフォームする場合と比べると、かなり抑えることができます。
水回りリフォームのセットプランのほうが、1箇所ごと施工するより安く済むのが一般的です。
その理由についてここでは省略しますが、仕入れ値が安かったり、諸経費をカットしていることが挙げられます。
機転を利かせ
3点セットや4点セットで実家をリフォームするなら、設備の選択肢が限られることに注意しましょう。
好きなメーカーや製品を自由に選ぶことはできません。
施工業者が「セットプラン用」に用意した物だけに限定されます。
しかし、施工業者が事前に目利きした設備機器です。
グレードも申し分ないので、実家リフォームで失敗するケースは低くなります。
また、セットプランの内容は「設備の入れ替え」をメインにします。
そのため、構造に問題があった場合の補修工事や内装を変える工事を行う際は、プランの範囲外となり、別途費用がかかるケースが多いです。
たとえば、キッチンのレイアウトを変更したいという場合も対象外です。
しかし、疑問点があるときは、あらかじめ施工業者に質問できます。
築年数が30年以上で設備機器の交換をしてこなかった場合、耐用年数をとうに超しています。
このことから補修工事を含むプランがないのかを質問したり、先に補修工事を行い、のちに設備機器を入れ替えることもできるでしょう。
セットプランがおすすめのケース
設備の種類にこだわりがない場合
和式トイレから洋式トイレに入れ替えるだけで十分満足するならおすすめです。
水回り全体をとにかく安くリフォームしたい場合
ひび割れした浴槽や便座など、ただ新しいものに入れ替えたいならおすすめ。
機種やオプションを自分で選べない場合
トイレの便座を温水洗浄便座にしようか、黒ずみが発生しない自動クリーニング機能をつけようか、あれこれ考えることが面倒ならおすすめです。
おわりに
実家のリフォーム。長く住み続けるためにはリノベーションも視野に入れる必要もあります。
ただ、築年数20年から30年でメンテナンスを少しでも行っているなら、まだまだリフォームで快適な暮らし方ができるでしょう。