新築時みたいにキレイにするためのリフォームやリノベーションをするケースもあります。
特に、住まいの中で毎日使う水回りについてはリフォームをして使い勝手を良くしたいと考えますよね。
しかし、水回りのリフォームについてネットで情報集めをしてみると「配管はリフォームでは交換してくれない」という情報も見つかりました。
その情報元によればリノベーションでしか配管交換はできないという内容です。
これが本当なら、水回りリフォームの希望や要望が叶わない可能性も出てきますよね。
そこで今回はこの疑問について解説してみたいと思います。水回りのリフォームやリノベーションを考えている方必見です。
水回りのリフォームについて
水回りのリフォーム工事の対象となるのは、キッチン・浴室・トイレ・洗面所になります。
水回りは水気が多いこともあり、住宅設備機器の劣化も早いためリフォーム工事をするケースが圧倒的に多い場所です。
しかし、リフォームでは配管工事はしてくれないという情報もあります。
配管工事は水回り設備の中でも基礎工事になります。
それなのになぜリフォーム対象にならないのでしょうか。その理由は、リフォームとリノベーションの違いに隠されていました。
リフォームとリノベーションの違いについて
リフォームとリノベーションに大きな違いがあるわけではありません。
しかし、リフォームは主に老朽化した住宅設備を修理したり新しい物に交換したりすることを言います。
これに対してリノベーションは、ゼロ基準あるいはマイナスだった状態から全く新しくするといった意味合いで使われています。
スケルトンリフォームがその代表工事です。ライフスタイルに合わせて間取りを一新させて、その住宅機能や価値を向上させるのがリノベーションです。
リフォームで配管工事ができない理由について
水回りのリフォームには、蛇口を交換したり、クロスやタイルの補修や張り替えをしたり、システムキッチンやユニットバスの交換をします。
これは先に述べたように、劣化した目に見える部分を修繕するということになります。
これが、給排水の配管まで交換するとなるとなれば、壁や床を剥がす工事も必要になります。
これはリノベーションの域になる工事です。そのため、リフォームでは配管工事ができないといわれています。
水回りの配管について
新築・中古一戸建てを購入するのに配管のことまで考えて購入する方は少ないと思います。
ここで少しだけ配管について学んでおきましょう。
古い建物の給排水管には「鋼管」が使われています。
この素材は経年劣化により配管にサビや腐食が出てしまいます。
そのため、水がサビ臭く感じたり、シャワーの水圧が弱く感じたりします。
また、サビから水漏れなどのトラブルにもなります。
現在、給排水管は50年は使える「塩化ビニル管」などが使用されています。
一回交換すると次に交換する必要もありません。
なので、中古物件に関しては、水回りのリフォームではなく、リノベーションへと変更する必要もあるかもしれません。
注意点
水回りリフォームにおいては、元に戻すなら問題になりません。
ただ、配管工事が必要になる内容で水回りを一新するなら、いくつか注意点もあります。
例えば、マンションの場合には修繕や移設が必要な配管工事となれば、それが専有部分にあたるのか共有部分になるのかを確認しなければなりません。
好き勝手に工事ができないことを知っておきましょう。
リノベ済み物件とは謳われていても、配管工事をしていない場合もあります。
実際にどういった部分をリノベーションしたのか、修繕履歴の提出を施工業者側に求めるようにしましょう。
しかし、水回りリフォーム会社では、配管工事についても事前に調査を行い、工事してくれるところもあります。施工会社がどこまで工事してくれるかなど、しっかり調べて依頼するようにしましょう。